情熱キャリアアドバイザー川島正好のブログ

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高卒就職者の5割が入社3年以内に退職。これからの時代の転職方法を考えてみた

もし高卒で就職して早々と退職してしまったら。

安易にフリーターになるのではなく、いろいろなコミュニティに参加して自分の特徴・強み・やりたい事を見つめ直してみることをおススメする記事。

 

高卒就職者の現状

高卒で就職した人の離職率は3年以内で5割。つまり2017年春に入社した高卒社会人は、2020年には半数が退職していることになる。

 

現在は五輪特需や政府の景気対策などもあり売手市場にあるが、東京五輪後は景気の冷え込みが予想され、連動して雇用情勢は一変すると考えられています。つまりこれから就職する高卒社会人は、短期退職してしまうと再就職が難しくなる時間軸で生きていくことになるのです。

 

新卒で就職した企業で辞めずに働いていく人もいる一方、統計では5割の高卒社会人が3年以内にドロップアウトしてしまうのが高卒の就職事情。学校側も十分承知なので、働く心構えをきちんと持たせ、個人の意志・適性を考慮してミスマッチを減らす努力をしています。

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今年も千葉県内の高校で進路ガイダンスを行う機会を頂きました。特に多かったテーマは就職希望者の学生へ「就職前の準備、働く心構え」について。

 

 

高卒就職者がドロップアウトする理由

高卒社会人が退職する理由は様々ですが、個人的に一番の理由は、進学組との比較からくる劣等感のように思います。高卒求人はサービス・販売職・現場系の仕事が多く、土日出勤・平日休みのところもあります。大学生・専門学校生のように長期休暇もなく土日だけしか休めない。

 

またバイトとは違い、価値観の違う年上の先輩・上司と一緒に仕事をするのでコミュニケーション面でもストレスを感じることもある。年齢が近く気軽に相談できる同僚や先輩がいれば違うかもしれないが、もし誰か一人が辞めたりすると連鎖的に退職を考えてしまう状況はあるようです。

 

自由で楽に稼げるフリーターだが寿命はある

そして短期退職した人のほとんどはフリーターへ。人間関係からの解放・少ない責任で自由なシフト・目先の楽しさなどからフリーターは魅力的。

気合を入れて時間をつぎ込めば、高卒初任給くらいの手取り収入があるので、環境面を比較すればフリーターを選択するのは無理もない。職場が嫌なら自由に変えられるし。25歳くらいまでなら居心地は最高かもしれませんね。

 

しかし20代後半になると、徐々に周囲の環境が変わり始める。周りは正社員が増えてきて実績を上げればより責任ある仕事を任されたり、要職に就く人も現れ始める。居心地の良さを求めてフリーターになったのに焦り出すのです。

で、再就職しようとすると大学生などの第二新卒が転職市場に出てくるため、高卒・短気退職~フリーターの経歴では、実績や将来性(期待値)の面で競り負けてしまうのです。

 

手に職をつければ転職は大丈夫か

ミスマッチは誰にでもあり得ること。社員の人生設計やキャリアプランも変るし、企業も経営戦略が変われば、事業部が丸ごと無くなったり業態変化するケースも新聞を読めばよくある話であることがわかる。

自己都合にせよ会社都合にせよ、高卒社会人が早期離職してしまったら次の一手で何をした方がいいか。よくある話としては

  • 手に職をつけて転職
  • 職歴不問で人手不足の業界へ転職(タクシードライバーなど)
  • 起業

 

まず手に職をつけて専門職へ転職するという道。未経験から勉強がスタートするので、それなりの覚悟や教育環境がないと挫折する。特に後ろ向きな理由で就職を選択した人は要注意。例えば「もう勉強したくないから」とか「親から言われて何となく」などです。

 

人手不足の業界も転職直後は働けるかもしれないが、転職する・正社員で安定を得るなど、手段が転職の目的になるとやがて苦しくなり退職を繰り返すことになりかねません。

 

起業も同じ。これまで転職市場・就活生・フリーランスの方々を沢山見てきましたが、逃げの進路選択をした人は後悔します。人生=仕事のような感覚になれるような、仕事に対して寝る時間も惜しまず、努力を努力と思わないほど熱中できるのなら別ですが、就職ができないから起業するという発想ではほぼ100%失敗すると思った方がいい。

 

では、これからの時代の転職方法とは。

 

コミュニティへ参加してみよう

現代社会で絶対安心・安定な環境はないと言い切っていいと思う。公務員=安定のイメージはまだ根強いですが、そのうち公務員もリストラされる時代がやってくる。だって国内の人口減ってるからね。義理や義務だけでやっている仕事もやがて行き詰ります。

  • 本当にやりたいこと
  • 心の底から好きなこと
  • ちょっとした特技が複数できること

これらがキーワード。「そんなの自分にはない」とか「好きを仕事にするなんて理想」という意見もありますが、特技が無くてもできる仕事=誰でもやれる仕事は、ロボットにどんどん取って変られるし、嫌いな仕事で成功する可能性は低いでしょう。

 

高卒就職には時間というアドバンテージがある。逆に目的も無く高い学費を払って進学しても、就職活動で苦しんでいる学生も沢山います。早期退職してしまっても、早く社会に出た分だけ時間があるから。

 

本当に自分がやりたいこと・好きな事は何なのか。見つけたい・ヒントを得たいのなら地域のコミュニティに参加することをおススメします。

 

こういうコミュニティを主催する人・参加している人は基本的に意識が前向きな人が多く、頑張っている人を応援したり真剣に相談に乗ってくれる人もいるので、安心して参加できます。

 

いろんな個性を持つ社会人の中で、自己紹介したり、好きなこと・興味のあることなど人に話していると、少しずつ自分が何者なのかわかってきます。最初は少し戸惑うかもしれません。でも自信なんてなくていい。上手話せなくても大丈夫。必要なのは一歩踏み出す勇気だけ。きっとあなたを温かく受け止めてくれる。世の中はあなたが思っているより、元気で前向きに頑張っているカッコイイ社会人が沢山いるから。

 

好きなコミュニティ、ちょっと興味のあるコミュニティに参加してみよう。自分では当たり前だと思っていたことが、実は凄い特技だったりすることもある。自分から見た自分と、他人から見た自分は長所の見え方が違うので、気付きも沢山得られる。

 

何より楽しいこと。楽しく参加して、楽しい時間を共有する。やがて自分に欲が出てくる。どうせやるならもっと楽しくとか、**の部分を活かせる仕事はないかとか、コミュニティ自体を作ろうとか。

 

こうした動きが転職活動の原動力になり、少しずつ人脈が繋がり、応援してくれる人が出てくる。不安定で選択肢が無数にあるからこそ、自分の道を見つけていくことが大切だと思うのです。