専門学校の企業研究会に招待いただき
3時間で100人の学生へプレゼンを行いました。
専門学校(通常は2年制)の場合、1年生の後半から徐々に就職ガイダンスが始まり、本格的にスタートするのは年明けです。エントリー解禁の3月を控えたこの時期に学生が求めているものは、個別の会社を知る以前に「なぜ働くのか・なぜ就活するのか・なぜ民間なのか」といったマインドの部分が大きいようです。
学生の心理
学生から見た企業説明は、上場企業・地元有名企業ならともかく、ほとんどの中小企業は知らない会社(=予備知識が無い状態)です。つまりその会社や仕事に興味を持つ前に、スピーカーである人事担当者に学生が興味関心がないと、学生は企業を見ようとしないのです。
だから合同説明会でブースを構えて待っていても、学生は知っている企業には行きますが、知らない企業には見向きもしません。これはネット就活が本格的になってからは変わらない傾向です。
学生に説明すると
ITゼミ(就活支援)の学生を見るとよーくわかるのが、この時期の学生は会社選びの軸を探している状態なので、会社説明をしても「ふーん」で終わってしまいがち※有名企業は別です。人事がどんなにいい話をしても、企業からすれば応募に繋がらなければ意味がないわけです。
やってしまいがちなのは、会社案内や配布資料を読み上げたり、言葉の意味を補足したりする”説明”。説明すれば学生は理解はしますが、応募には繋がり辛いようです。
学生にはプレゼンがいい
企業が説明会で学生に提供するのは応募の動機。情報は資料やネットで調べられるので、ネットにはない体験を提供できるかが、中小企業にとって応募に繋がる会社説明会のあり方と思います。つまり学生に「感じてもらう」こと。
- 面白そうな会社だなー
- 松岡修造みたいで変な採用担当だなー
- もう会社の事を少し知りたいなー
本当に意欲のある人から質問が出ますし次の動きに繋がります。
感じでもらうには
①置換える
たとえ話に置き換える。文字活字を絵やイラストに置き換える。画像を動画に置き換えることで、学生への届き方は格段に違います。私もいままで絵に苦手意識があったので文字活字・静止画が中心でした。
絵があると場が潤います。殆どの学生は緊張してますから、堅い雰囲気が崩れて柔らかくなります。柔らかくなると学生にメッセージが届きやすくなります。
②体験・エピソードを作る
例えば配布資料の中にアタリを何本か書いておきます。当たりが出たらノベルティを贈呈。当たらなかった人でも下手でもいいから絵を描いて持ってくれば、同じようにノベルティあげるよ。とする。
すると「即行動する人」「下手でもチャレンジする人」「何もしない人」に分かれます。こうしたアドリブが就活には必要だということも、学生にも感じてもらったようです。マグロに見えたかは別ですが、魚には見えたので少し自信がつきました。
どんなに小さなことでも、練習や準備が仕事で役立ち始めると更にやってみようと思うもの。絵もそう。こんなに効果があるなら、もっとバリエーションを増やしていこうと思った。
相手のニーズと背景を想像すると、今までの常識を疑える。