大卒の離職率は3年で30%と言わていますが、
高卒の離職率は3年で50%弱なのをご存知でしょうか。
離職率の原因は詳しい方にお任せしますが、授業講師や就活支援などを通じて感じることとして。
働く意欲が「高そうに見える」学生と
働く意欲が「もう一歩物足りないと感じる」学生の違いは
仕事を「物」で見ているか
仕事を「人」または「人+物」で見ているかの差だと感じます。
仕事を物で見るとは
- パンが好きだから、パン屋に興味を持つ。
- 洋服が好きだから、アパレルを目指す。
- ゲームが好きだから、ゲーム業界を目指す。
興味を持つことはとても大切で良いのですが、今の20歳前後の学生は日本の失われた20年にドップリ浸かり、物が溢れ、ネガティブな情報を浴び続けた環境で育っています。
ちょっと辛いと次、飽きたら次。
だからこそ、仕事を物で見るのでなく人で見た方が、仕事の本当の姿が見える。結果として就職後のミスマッチが少なくなると思うのです。
ジョージアのCMでもあった
「世の中は誰かの仕事でできている」、まさにこれ。
- 日本代表で活躍するサッカー選手
- 怪我を親身に治療してくれた医者
- 最愛の猫の病気を魔法のように助けてくれた獣医
- 機械やシステムを自在に操るエンジニア
- 高い志を持ち社員と社員の家族を守る経営者
- よりよい地域や社会を目指し行動する政治家
仕事への憧れは
仕事を見るというより
仕事を通した人を見て生まれる。
サッカー選手を目指す子供は
サッカー選手が儲かるからではなく
本田圭祐がカッコイイから憧れて頑張ると思うのです。
人を見て職業を知る方が自分に役立つ情報が手に入る。だから沢山の働く人を見てほしい。人聞きやネットで検索した情報だけでなく、自分の五感で感じてほしい。
働く姿を自分の目で見て、仕事のやりがいや、辛くて辞めたくなったことなどを聴いて、商品やサービスに触れて・味わって・匂いを嗅いでほしい。
そこから湧き上がる感覚が職業を選ぶ種になる。マニュアル通りの志望動機ではなく、自分らしくホンネで生々しく語ることができる。
だから「あなたらしく働ける」ご縁が見つかる。
そんな気がするのです。
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